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【サイン本】『庵の人々』 野口健吾
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写真:野口 健吾
出版社:赤々舎
発行:2025年
判型・ページ数:縦250cm x 横26㎝・136ページ
10代の頃より、バックパッカーとして日本各地を旅していた写真家・野口健吾さん。
都市のすき間や川辺のほとりなど、誰のものだとも言い難いその風景の片隅に
形作られた小さな栖(すみか)。
公共や自由、世間体や常識が換骨奪胎されたそのような場所で、独自の小屋やブルーシート、テントを結んでいる人々は、どう生き、暮らしているのか──。
彼らの住む場所を繰り返し訪ねるようになり、いつしか野口さんは、彼らをホームレスでも、路上生活者でもなく「庵の人々」と呼ぶようになりました。
消費社会の生活廃品から拾い集められた調度品。廃材などで組まれた屋根や柱。一見、即興的に見える構築物にも、数年にわたり保たれてきた配置や、その人なりの秩序、最適化の痕跡が見てとれます。
経済的な理由でそこにいる人もいれば、自らその暮らしを選び続けている人もおり、住まうことの表情が多種多様に見えてきます。
一方で、川の流れが常にかたちを変えるように、その人々の暮らしもまた常にかたちを変え、流転します。次に訪れたとき、またそこに庵と人々が同じようにあるとは限りません。
本書では、庵の外観と居住者の佇まいだけが写されています。
約10年にわたって写され、築かれた、「住まい」と「存在」が限りなく近づいた肖像写真集です。
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