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【本について】
オンラインストアに載せている古本は店頭には並べていないものが多数です。店舗でご購入いただく際は、お気軽にお声がけください。
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リチャード・ブローティガン/藤本和子
¥1,210
著:藤本和子 出版社 : 筑摩書房 仕様:文庫判(ちくま文庫) 320ページ 「あそこに腰かけてる金髪のジーンズ、もしかしたら……。 『アメリカの鱒釣り』の表紙の顔をしている!」 1973年、『アメリカの鱒釣り』を翻訳中だった著者は、 サンフランシスコの日本食堂で作家と偶然に知り合った。 それから10年と少し後、ブローティガンは自らの命を絶つ。 『アメリカの鱒釣り』などでアメリカ、そして日本でも一世を風靡した作家リチャード・ブローティガン。「亡霊」となった少年時代、カリフォルニアへの旅立ち、作家としての成功と苦悩、日本での友情と孤独、ピストル自殺……翻訳者にして友人であった著者が、作家との思い出、家族・友人へのインタビュー、作品のすぐれた読解をもとに、その人生と文学をたどる。 解説 くぼたのぞみ
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夜11時
¥1,870
著:ファン・ギョンシン 訳:簗田 順子 出版社:辰巳出版 判型・頁数:四六変型判・304ページ 夜11時の静寂に漂う記憶を描く。秋から冬、春、夏へと続く季節を巡る120篇が読む人の心と時間にそっとまじわり、一日の余韻を優しく映し出す。 一日がすべて過ぎ去り、次の一日がまだ遠くにある──そんな夜の11時という時間。その時間に宿る、記憶のかけらたちを描き出した、詩人ファン・ギョンシンによる深く沈んだ思索のエッセイ。 秋から始まり、冬、春、夏へと続く120の小さな文章たち。移ろう季節の中で、静かなまなざしと共に綴られた言葉は、読む人の心にそっと触れ、まるで誰かの一日を一緒に過ごしているような感覚を呼び起こします。 彼女が綴った言葉は、心の奥をすり抜けて耳もとにそっととどまり、ふと視線を上げたとき、自分の一日を振り返らせてくれます。季節が過ぎ、陽が落ちるその場所に腰をおろし、私たちがかつてほんの少しだけ立ち止まった時間と空間を描き出します。 明日のことさえ見えないような日々でも、それでも、花は咲いてまた散って、風は吹いてまた去っていく、変わってしまったもの、そしてこれから変わっていくもの。それらをただ見つめながら、そこに静かに立っていれば、それでいいのだと、そんなメッセージを静かに伝えてくれます。 【目次】 fall wind 013 朝の挨拶 015 それだけで十分 017 かけらたち 018 どうしようもないことはどうしようもないこと 022 愛を溶かすものたち 024 涙はしまっておこう 028 片思いお断り 030 いつか、いつか 032 絶壁 036 モンパルチ 038 バッハの楽譜 etc… spring rain 136 確信 138 痕跡 139 ドキドキ 140 春の雨が降った 142 冬から覚めない木々の早春 145 無謀にも 146 干渉する人 148 わたしがきみを描けるだろうか 153 空き瓶 155 聴こえない歌 157 季節の変わり目 etc…… summer lightning 214 ラソファミ 216 この世のどこかに 218 屋根たち 221 天秤 224 かすめる 226 夕方 228 昨日の光 232 散歩する人そしてゆっくり 234 お昼ごはん 236 揺らぐ人 239 日々 etc……
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涙の箱/ハン・ガン
¥1,650
SOLD OUT
著:ハン・ガン 訳:きむふな 絵:junaida 出版社:評論社 判型・ページ数:12.8 x 18.8 cm・88頁 ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して 昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。 ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。
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7 /トリスタン・ガルシア
¥5,280
著:トリスタン・ガルシア 発行:河出書房新社 判型・ページ数:四六判変型・528頁 ドラッグの売人、元ロック・スター、トップモデル、革命家、UFO研究者、分断世界の監察官、そして不滅の男ーー7つの物語が交叉する。仏哲学界の新スターによる驚異的建築物のごとき傑作。 「彼は死ねないんだよ。人が経験することをすべて経験しちゃってるんだ」(本文より) 【目次】 「エリセエンヌ」……若返りのドラッグを求めて、閉ざされた世界の混沌へと深入りしてゆく売人。 「木管」……元ロック・スターが見つけた不思議な楽器には、過去のあらゆる名曲が刻まれていて……。 「サンギーヌ」……〈顔〉と呼ばれるスーパーモデルと、傷を負った男との奇妙な相関関係。 「永久革命」……革命を夢みた一児の母が迷い込んだ世界は、1973年に革命が成就した世界だった。 「宇宙人の存在」……宇宙人を研究する兄とその恋人のもと、すべてを疑いはじめた幼いムーンは……。 「半球(ドーム)」……国境が消え、同じ思想の者同士が〈囲い〉で暮らす完全な分断が実現した世界で、〈普遍主義者〉が見たもの。 「第七」……大量の鼻血を出して何度でも生まれなおす男が、7度目の人生でついに到達した新たな世界。
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骨董/ラフカディオ・ハーン
¥792
SOLD OUT
発行:岩波書店 判型・頁数:文庫・238ページ 『新著聞集』の話を大胆に脚色した「茶わんのなか」をはじめとして、日本各地に伝わる伝説や怪談を再話した9篇からなる「古い物語」と、ハーンの死生観・哲学的思想が顕れる「草ひばり」「露のひとしずく」など11篇の随筆からなる小品集。『怪談』と並び、純化渾一された密度の高い名作と謳われる。(解説=円城塔) 【目次】 古い物語 幽霊滝の伝説 茶わんのなか 常 識 生 霊 死 霊 おかめのはなし 蝿のはなし 雉子のはなし 忠五郎のはなし ある女の日記 平家蟹 螢 露のひとしずく 餓 鬼 いつもあること 夢 想 病のもと 真夜中に 草ひばり 夢を食うもの 訳者解説……………平井呈一 解説……………円城塔
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不思議の国のアリス 完全読本/桑原 茂夫
¥990
著:桑原 茂夫 出版社:河出書房新社 判型・ページ数:文庫判・264頁 ルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を完全ガイド。アリス研究の第一人者によるわかりやすい解説とテニエルの美しい挿絵で物語の魅力に楽しく迫る、決定版入門書。新装版。 【目次】 はじめに――アリスとキャロルとアリス・リデル 『不思議の国のアリス』をたのしむ12のポイント ワンダーランドマップー『不思議の国のアリス』編 1 えーっ!? シロウサギがジャケットを着て時計を持っている! 2 小さなドアのはるか向こうに見たこともないビューティフルガーデンが! 3 涙の池の周りでコーカスレース! ドードーさんから賞品をもらえるなんて! 4 わたしがメアリー・アン? なにを勘違いしてそんな名前で呼ぶのかしら 5 フー・アー・ユーってとつぜん聞かれたってなんて答えればいいのかしら 6 このあたりにいるのはみんな狂ってるってそう言うチェシャネコだってとってもヘン 7 マーチヘアとハッターそしてネムリネズミみんなマッドなマッドティーパーティ! 8 調子っぱずれの歌で時間を怒らせ時計を止められてしまったハッター 9 ハートの女王がこのわたしのクビをハネよ、ですって! ナンセンス! 10 グリフォンもウミガメモドキもいた海の学校って奇妙だけどとってもたのしそう 11 ハートのジャックが裁かれる法廷のなんというでたらめさ! 12 アリスの夢に誘われて不思議の国を夢見ようとするお姉さん 『鏡の国のアリス』をたのしむ12のポイント ワンダーランドマップ―『鏡の国のアリス』編 1 まさか鏡をすり抜けて鏡の中へ入って行けるなんて! 2 鏡文字で印刷された本なんて読めるわけないじゃない! 3 鏡の中では宙に浮くこともできるけど思うようには進めないのね 4 みんなが名前をなくすってなんてすてきなことだったんでしょう 5 ふたごのダムとディーからセイウチと大工がカキをだますひどい詩を聞かされて 6 わたしが赤のキングの夢の中にいるだけだなんてそんなのウソよ! 7 白のクイーンが時間を逆向きにするのは鏡の国では当たり前のこと 8 ひとりでに歳をとるというけれどふたりでなら止められるとハンプティ・ダンプティ 9 白のキングは nobody がやってくるのをただただ待っているみたい! 10 なにからなにまでナンセンスきわまりない白のナイトはいったい誰でしょう 11 クイーンになったらすぐ脇にもともとのクイーンがふたりもいて―― 12 クイーン・アリスを祝う宴に大波乱――いったいこれは誰の夢だったのかしら ルイス・キャロルとその時代――アリスの背景にあるもの あとがき
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お許しいただければ 続イギリス・コラム傑作選
¥935
訳:行方 昭夫 出版社:岩波文庫 判型・ページ数:文庫判・296頁 「毎朝二〇年間も髭を剃っていれば、誰だって何かを学ぶことになる」(リンド)。 隣人の騒音問題や犬派・猫派論争から当時の世界情勢まで、誰にとっても身近な出来事をユーモアたっぷりに語る、ガードナー、ルーカス、リンド、ミルンの名エッセイ。約一世紀前の作ながら、その人間性への鋭い洞察は今なお大いに共感を呼ぶ。 【目次】 はしがき 1 ガードナー 隣の連中 ノコギリで丸太を挽く 年配者について 帽子屋の哲学 自分自身で考える 自分自身を見る 「雨傘症」について 記憶喪失 勇気について 2 ルーカス アメリカのヒーロー 渡し場で考えたこと 自分で自分を石像化 家庭の守護神――犬 家庭の守護神 続――猫 紛失したステッキ 本当に読んだ? ある葬式 3 リンド 髭剃りの教訓 ささいなことを弁護して 幸福の度合い ガチョウ 壊れた眼鏡 論争好き 思うだに震える 4 ミルン 金 魚 最高のフルーツ 人の性格は何で判断できるか 村の祝典 温度計随想 芸術家の存在価値 占 い 丁重に辞退します 秘密文書 本書収録エッセイの掲載書目一覧 あとがき
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複眼人
¥1,430
著:呉 明益 訳:小栗山 智 出版社:KADOKAWA 発売:2025年1月 判型:文庫判・432頁 太平洋に浮かぶ神話的な島と、近未来の台湾。二つの島に巨大な「ゴミの島」が押し寄せる時、謎の「複眼人」が姿を現す――。世界14か国で翻訳。台湾現代文学の担い手による代表的長編、待望の本邦初訳。
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台湾文学の中心にあるもの
¥1,980
SOLD OUT
著:赤松美和子 出版社 : イースト・プレス 政治、そして多様性、 台湾では文学が現実に人と社会を動かし続けている。 激動する歴史の中で、文学が社会を動かし、文学が人のパワーの根源となっている台湾。日本語で読める約50作品を紹介しながら、政治に翻弄されつつも、必死に格闘し、社会に介入してきた台湾文学を読み解き、その全貌を示す! (出版社HPより)
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ベル・ジャー
¥2,750
著:シルヴィア・プラス 訳:小澤身和子 出版社:晶文社 発売:2024年7月 判型:四六判・388頁 優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。 そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。 世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。 海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾!
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台湾漫遊鉄道のふたり
¥2,200
著:楊双子 訳:三浦裕子 発行:中央公論新社 初版:2023年4月 判型:四六判・300頁 炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。結婚から逃げる日本人作家・千鶴子は、台湾人通訳・千鶴と“心の傷”を連れ、1938年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。台湾グルメ×女たち×鉄道小説!
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ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集
¥990
著:コナン・ドイル 監訳:小池滋 編:北原尚彦 出版社:中央公論新社 初版: 2024年10月 判型・頁数:文庫・352ページ ササッサ谷の幽霊を見た者は呪われる――。囁かれる伝承の真相とは? 幻のデビュー作をはじめ、著者の才が光る珠玉の短篇十四作を収録。 〈解説〉北原尚彦 (出版社HPより)
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人殺しは夕方やってきた マルレーン・ハウスホーファー短篇集
¥2,310
著:マルレーン・ハウスホーファー 訳:松永美穂 出版社:書肆侃侃房 発売:2024年4月 判型・頁数:四六判 ・244ページ 山の中でたった一人、壮絶なサバイバル闘争を繰り広げる女性を描いた長篇小説『壁』で、世界を震撼させたマルレーン・ハウスホーファー。 多くのフェミニスト、作家たちに影響を与えた彼女の、知られざる短篇小説名作集がついに邦訳! <目次> 1 少女時代の思い出 美しきメルジーネ ぞっとするような話 雌牛事件 さくらんぼ 初めてのキス おばあちゃんが死ぬ ドラゴン 懺悔 2 大人の生活 小さな幸せ 人殺しは夕方やってきた 日曜日の散歩 おもしろい夢を見る女性 ミルテの木、もしくは軽率なマティルデ フォン・ガイエン氏の夜の出逢い お話 とりわけ奇妙な愛の物語 人喰い 3 戦争の影 クワガタムシ 司令官の死 一九四五年の春 国家の反逆者 間借り人たちのクリスマス 恐るべき忠節 ウィロー夫妻 変身 もろびと声あげ(イン・ドゥルチ・ジュビロ) 訳者あとがき
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理由のない場所
¥1,100
著:イーユン リー 訳:篠森 ゆりこ 出版社:河出書房新社 発売:2024年5月 判型:文庫判・272頁 母親の「私」と自殺してまもない16歳の息子との対話で進められる物語。著者の実体験をもとに書かれた衝撃作。生前と同じような調子で、生と死の境界線を超えて会話がなされ、母親の底なしの悲しみが伝わり強く心を打つ。刊行当初より大きな反響を呼び、PEN/ジーン・スタイン賞を受賞。魂をゆさぶられる他に類をみない秀逸な作品。
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センス・オブ・ワンダー
¥1,980
SOLD OUT
著:レイチェル・カーソン 訳とそのつづき:森田 真生 絵:西村 ツチカ 出版社:筑摩書房 発売:2024年3月 判型・頁数: 四六判・184ページ 「ここにきてよかったね」 この星はすべての生命を祝福している。 世界的ベストセラー『センス・オブ・ワンダー』待望の新訳、さらにその未完の作品を、いま京都から書き継ぐ。 「本書に込めた願いはひとつだ。この星に生まれたすべての生命が、ここに「きてよかった」と思える世界を作りたい。」(あとがきより) 西村ツチカさんの挿絵も素晴らしいです。
