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感情の民俗学 泣くことと笑うことの正体を求めて

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著:畑中章宏
出版社:イースト・プレス
発売:2023年9月
判型:四六判・200頁

私たちの感情は〈ならわし〉によってつくられる?

内側からこみあげてくるように感じられる「感情」。
しかし、喜怒哀楽は、時代や慣習によって変わる。
つかみづらい感情の正体をもとめて、民俗学をひもとく。

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本書「はじめに」より

感情については、これまで、数えきれないほどたくさんの本が書かれてきました。
なぜそれほど多くの本が書かれてきたかというと、多くの人が、感情をつかみづらいと感じているからです。「感情に左右されている」「感情にもてあそばれている」「感情をコントロールすることがむずかしい」……。この本を手にしたあなたも、きっとたぶんそんな人なのでしょう。

でも、そもそも感情は、どこにあるのでしょうか? 

感情のありかをみきわめようとするとき、感情が「こころ」に属するという人と、「からだ」に属するという人がいるようです。

たしかに、感情が「こころ」にあるか、「からだ」にあるかによって、感情への対処のしかたが変わってきそうです。

「こころかからだか」は、「心理現象か生理現象か」といいかえることができるでしょう。しかし、感情を発生地点をみることで、その本質に近づくことができるものでしょうか。また、感情を心理や生理としてあつかわず、哲学の対象として感情を概念的にとらえて考察することもさかんにおこなわれています。いってみればそれは、感情を「あたま」で分析し、理解しようとする立場だといえるでしょう。

いずれにしても、感情が人間のどこから生まれてくるのかがはっきりとしているのなら、感情は御しやすいような気がします。ですから、感情は私たちの内側にあるのか、外側にあるのかについて疑問を抱いてみてもいいかもしれません。 

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【目次】
はじめに 人は昔、「ぴえん」と泣いていた。
I 感情はどこからくるのか?
1 感情は意外と新しい
感情のはじまり
感情は私たちの外側にある
2 ありかを探して
感情は「からだ」に属する
感情の源は「子宮」にある
感情の「心理学」のさまざまな説
「後悔」と「悲しみ」
「分人」という概念
「本当の自分」とは
社会的な「分人」
日本における「私」
「世間」と感情
3 「しぐさ」と感情
言葉は万能ではない
民俗的感情とは
近代日本の「感情史」
主題は「我々」
幕間 感情的会話 その1

Ⅱ 感情とはなになのか?
1 感情は「表現」なのか
「泣く」ことと「涙する」こと
「ぴえん」という泣きかた
絵文字への派生
「ぴえん」の歴史性
ラメンテーションとしての「泣き祭」
泣く女、泣く男
現代文化の問題
2 「いいね! 」の進行形
絵文字による感情表現
「かわいい」と「かなしい」
「おもしろい」と「楽しい」
3 「微笑」と「奇妙な笑い」
ハーンが見すえた「感情」
義務としての微笑
「笑い」を科学する
突発する「例の笑い」
感情と怪異
文化的反応としての笑い
4 「笑い」と「ウソ」
村には評判の〝ウソつき〟がいた
「ウソ」の歴史
「ウソ」を叱る
5 笑う祭と泣く祭
神の前で「笑う」祭
「笑い講」
真夜中の「笑い祭」
神の前で「泣く」祭
6 『「いき」の構造』の「いき」
「媚態」と「意気地」と「諦め」
「関係性」のデザイン
7 「らしさ」のゆくえ
「人間らしさ」と「自分らしさ」
「わざとらしさ」と「もっともらしさ」
8 感情の政治性と社会性
冷笑は笑いか、怒りか
「ジレる」と「キレる」
「残酷」という感情
広島弁の「いなげな」
幕間 感情的会話 その2
Ⅲ 感情はどこへ行くのか?
1 共感の時代?
「いいね」は共感なのか
「シンクロニシティ」はあるのか
「こころ(心)」の誕生と終焉
「文字」に代わるもの
2 感情の公共
「いき」という公共圏
ソーシャルメディアで「いき」は生きるか
不気味の谷
文楽人形をめぐる感情
「もどき」と感情
AI にたいする恐怖
新しい感情か、伝統的感情か
「感情」と現代美術
3 感情をつくる
「エモい」を超えて
「推し」と「尊い」
「宗教以降」の感情
「感情」にたいするうしろめたさ
終幕 感情的会話 その3
参考・引用文献一覧

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