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著・写真・挿画:永井宏
出版:信陽堂
発売:2023年10月
判型・頁数:B6変・176ページ
美術作家であり、エッセイや詩を数多く残した永井宏さんは、数編の愛すべき小説も残していました。本書は、2001年に出版された作品の復刊となります。
この物語の主人公は、何かが始まる予感を胸に、東京を離れ海辺の町、葉山で暮らしはじめたばかりのフードスタイリスト、志田エリ31歳。大都市と郊外、何かに追いかけられるような時間と、手を動かし、ものを作るささやかな生活。
海辺に暮らす人々との出会いから、自分にとって必要なものと必要でないものを見出し、新しい時間を生きはじめた女性の姿を描く短編小説です。
表題作のほか、「砂浜とボート」が収録されています。
巻末には永井さんのワークショップに参加していた小栗誠史さんのエッセイを収録。
目次
夏みかんの午後
1 海辺はいつもいい天気
2 波の上の散歩
3 イルカのキス
4 海辺のフォークロア
5 ハードハウス
6 バック・イン・タウン
7 夏の宿題
8 夢の庭
9 ニュー・ムーン
砂浜とボート
永井さんは文化の入口 小栗誠史
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