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著:上川 多実
出版社:里山社
発売:2024年2月
判型・頁数:四六判・並製・288ページ
「夕ご飯何にしようとか、幼稚園でこんなことがあったらしいとか、私たちはおしゃべりをしながら子どもが遊び終わるのを待つ。そういう日常の話題と同じように、その日は私は公園で、いつも通りのトーンで、部落の話をした」
関西の部落出身で解放運動をする両親のもと、東京の部落ではない町で生まれ育った著者。家では「差別に負けるな」と言われ、外では「部落なんて知らない」と言う人に囲まれ、苦しみ、混乱しながら大人になった。
やがて2児のシングルマザーとなり、子どもやママ友に<部落問題>をどう伝えるか模索を始める。
「私はできるだけ、差別というものから目を逸らさず、向き合いながら生きてきた。その中で見えてきたつらさや悲しみだけではない景色を、一緒に見てほしいのだ。」
<目次>
1「部落解放運動」の家に生まれて
おじいちゃんの爪
大きくなったら何になる?
「歌ってはいけない歌」君が代
〈部落〉が理由で就職できない!?
結婚差別ー会えない父の妹
「ある」のに「ない」とされること
「部落差別はない」と先生は言った
「運動」の家からの独立etc...
2〈部落〉を子どもにどう伝える?
結婚と出産
「養ってもらってる」から仕方ない?
〈部落〉を伝えるサイトを作る
ママ友とする部落の話
セクシュアルマイノリティの友だち
女の子だから・男の子だから
ママが、その“ぶらく”なの?
裁判の原告になる
「寝た子を起こすな」とマイクロアグレッション
「部落ルーツですっ」etc...
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